教わったこと、気づいたこと

「2・6・2の法則」

2・6・2の法則」とは 人間が集団を構成すると、優秀な人が2割、普通の人が6割、パッとしない人が2割

という構成になりやすいという法則。

 
例えば、集団で何らかの活動をすると、2割の人が、率先してリーダーシップを発揮し、6割の人が、そのリーダーシップに引っぱられて働き、2割の人が、ボーっとしてる。という傾向があるといいます。
次に、その2割のサボった人達を除いて、残りのメンバーだけで同様の活動をすると、
やはり、メンバーの中の約2割の人が、新たにサボり始めます。逆に、サボった人ばかりを集めてグループを作り、活動をさせると、その中の約2割の人がリーダーシップを発揮し始め、6割の人は、それに引っぱられて動き始めるそうです。

これは、優秀な人ばかりを集めてグループを作った場合も同様で、6割は普通に動き、2割はパッとしくなるといいます。スポーツの世界でも、お金をかけてスタープレイヤーを集めても、ズバ抜けて強いチームができるわけではないというのはこういうことなのでしょう。逆に、スタープレイヤーを引き抜かれてしまったチームには、次のスタープレイヤーが出てきたりします。
会議で発言しない人がいたとします。
その人に発言させるには、そんな人ばかり集めて会議をすればいいのです。無口な人ばかり集めて会議させると、ちゃんと口を開き始めるのです。中には、リーダーシップを発揮する人も出てきます。私達は、自分がいる集団によって、様々な役割を演じうるということです。

実は、生物の世界にも、似たような現象があります。アリは働き者というイメージがありますが、数%のアリは、働かずにふらふら遊んでいるそうです。そして、このふらふらしていたアリたちだけを集めて別の場所に移して、しばらく観察していると、その中の数%のアリだけがふらふらと遊び出し、他のアリたちは働き者に変身するそうです。逆に、働き者のアリばかりを集めて集団を作っても、まもなく数%のアリは遊び出すといいます。この数%という比率は、いつも変わらないそうです。

ちょっと話が変わります。学生時代に「食物連鎖」って習いませんでしたか?「草をシカが食べ、シカをオオカミが食べ」ってヤツ。例えば、オオカミとシカが生息している地方に、シカを保護するという名目で、人間が銃でオオカミを撃ち殺し、その地域のオオカミは絶滅させたとします。オオカミがいなくなったのでシカが異常に繁殖し、シカの大群は草を食べつくしてしまいます。その結果、食べる草がなくなったシカも、絶滅してしまうのです。